
の考慮
(4)転換にあたっての電子機器についての考慮
この会議はいまのところツールーズで5月5−9日開催される予定である。但し検討すると言った1ATA本部からモントリオール開催の提案が出る可能性が残っている。
最後に次回の会議はオーストラリアのブリズベンで6月30日から7月11日の間開催されることを確認して会議を終了した。
3.1.2機上システムの開発状況及び導入状況調査
3.1.2.1 JA8079 FANSテストについて
日本航空B747−400型機のJA8079は、96年7月19日にFANS装置の装備を終え、7月20日より成田-ニューヨーク線に機材を投入し、在来ルートにFANSのテストを開始しましたので、8月までの初期段階の状況について、概略を説明致します。(図3.1.2.1−1参照)
テスト概要
○テスト環境 INMARSAT及びS?TA・ARINC・AVlCOMのVHFACARSのネットワークを使用し、社内に設置する運航管理システム及び模擬管制端末でテストを実施。(図3.1.2.1−2参照)
○機上操作 機長及び副操縦士側に装備するMCDUを使用。
○機能 ?GPS(位置測位機能)
現在のところIRSとの差はニューヨーク線(約13時間)において約3NMであり、その他の航法装置に悪影響を与えることなく正常に稼働中。
?CPDLC(データによる管制通信機能)
地上側に管制通信機能を作成し、機上と管制の送受信テストを実施中。
?ADS(自動従属監視)
地上側にADS表示画面を作成し、GPSから得られる航空機の位置情報を表示。(図3.1.2.1−3参照)
?AOC通信(データによる運航管理通信機能)
機上のFMSに直接取り込むルートデータと上層風データを運航管理システムより機上へ送信テスト中。
○性能
?衛星を利用した場合の送受信時間約30〜90秒
?VHFを利用した場合の送受信時間約10〜20秒
?VHF及び衛星との切り替え時の送受信時間約2〜5分
?ADSデータを最少64秒に1回送信しても、得に問題となる事象は、現在のところ発生していない。
初期段階としては、略正常に稼働していると評価されるが、今後、更に詳細なテストを実施し、FANS機能の総合評価を行う予定です。
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